UM Design Association

東京デザイナー学院

STEP インタビュー「潜入!デザインの現場」

こんにちは、UM Design Association 2年の佐藤です! この度はアウトドア系学生デザイナーフリーペーパー「STEP」を読んでいただきありがとうございます!そして「潜入!デザインの現場」の記事からこのブログにアクセスしていただきありがとうございます!ここでは紙面には掲載しきれなかったインタビューの全貌を紹介させて頂きます。ICの先生でもあり、ウェブデザイン専攻の先生でもある八木先生に現場のお話と、求められている人物、在学中にすべきことを語って頂きました!デザインの現場をご覧ください!

-どういったお仕事しているのでしょうか

八木:簡単に言うと、クライアントから依頼があってデザインをする仕事だね。例えば、新商品が出るって言う相談がきて、一緒に広告の戦略を練ったり、ウェブではこういう展開をすると良いですよと言ったアドバイスをする。それが本当に必要だったら、制作もしていくというお仕事が半分位。残りの半分は、作るものが決まっていて相談がくるケースだね。リニューアルって言うお仕事。今のデザインで効果が出ていないから、効果のあがるデザインに変更をしたいと言う依頼。最初に戦略を立てて、予算を決めて今年はこういうイベントがあるので、デザインの力を使ってお客さんを呼びましょう、SNSでこういうことをやりましょうとか。90%位がクライアントワークで10%位は自発的なお仕事。これはあまりお金にならない事もあるかな。自分たちのやりたい事をやってみる。失敗しても良いから挑戦をするようにしている感じ。得意としているのはウェブだけれど、撮影~プロダクトまでなんでもやる。「何でもやります」と言う意味じゃなくて、戦略上必要だったら何でも作るのがデザイナー。

佐藤:プロジェクト立ち上げに近いこともやられているということですか?

八木:そうだね。新しいことをしたいと言った時に呼ばれるケースが多いかな。例えば、企画を考えなきゃいけないのだけど、ウェブでこういう事ってどうかな?とか、新しい商品にあった企画から一緒に考えて欲しいとか。たまにプロジェクトにならない時もあるかな。企画屋さんって言うのがこの業界にはいて、デザイン制作会社と切り離している場合が多いのだけれど、うちはなるべくそこもやれるようにしている。切り離すと「作るだけ」の人になっちゃうし、それって生き残れないからね。だから、プロジェクトが始まる前から関わるという感じかな。プロジェクトというか、企画というか、何もかも始まる前から関われる。「こういう映画作のポスターも作ったから、じゃあwebお願いします。」っていう仕事は最近はやらない事が多いかな。昔はあったけど、ここ3年位はもうないかな。昔はそれしかなかったけどね(笑)

佐藤:変わりだしたのは最近なんですね。

八木:変わりだしたというか、変えて言ったと言うのが正しいかな。デザインの会社の社員って大体10人未満が80%って言われているんだけど、在庫を抱えなくて良い業種が多くて起業しやすいのね。でも会社の生存率って5年で15%って言われてるのを経営の勉強している時に知って「ああ、これは今の状況のままだと終わるな」って思ってから少しずつ変えていった感じかな。うちの会社は徹夜も無理もさせない。よく「終わらなくて徹夜になった」って言うツイートみるけど、それって管理側が悪いと思うのよ。駆け出しの頃毎日徹夜して、意味分からなかったけど、それって全然クリエイティブじゃない。そして会社全員でそれしてたら、間違いなく駄目になっていくなと思った。なるべく10時、本当は8時に帰って欲しい(開始は大体10時半~11時頃)そうやって早く帰れるようにするにはやっぱりある程度予算があって、長期的なスパンで物事が決まっていないと無理。うちは突発的に入ってくる仕事ってほとんどないからね。とは言ってもやっぱりフリーランスの頃は毎日のように徹夜してたかな。

-どうして会社を起こされたのでしょうか

八木:簡単に言うと規模の大きい仕事をしたいのと、社会的な地位の確保の二つだね。けっこう信じられないって言われるのだけど、とっても慎重な性格で、「とりあえずやってみればいいやー」みたいな感じがとても嫌い。フリーランスの時に、一個大きい仕事を受けたのだけど、一人じゃ出来ない規模だったから、知り合いにプログラム発注して、デザイナー雇って、ってしていたら、お金があまり残らなかったの。「こんな大きい仕事しました。でもお金はありません。」って意味ないでしょう?それと、仕事が好きだったから土日も休みは要らないのだけど、人を雇った時に、「こいつ土日無いと辛そうだな」って思って。フリーランスが人に頼むって、言うなら外注って事で、相手に対して社会的な保証もない。こんなに頑張って仕事してくれているのになあと思ったら、何か駄目なんじゃないかなって思って。何となく、世の中に認められていないって言う感じがちょっと許せない。昔のデザイナーってそういった人が多いというかさ、腕で食っていくからいいよみたいな。昔は本当にお金を稼げたけど、今はそういう時代じゃないからね。

佐藤:デザイナーが社会的な保証を受けるにはどうすればいいのですか?

八木:一応保証を受ける手段はあるんだけど、グラフィックデザインの協会にはいるとかね。でも敷居が高いのよ。紹介制だったり、面接しなきゃいけなかったり。技術が無ければそこにも入れない。例えば仕事中の事故とか、失業保険も勿論フリーにはないよね。その分お金が高いって言う考え方もあるけど、一生続くかと言うと、これだけ時代が変化するのだから、時代に合わせた考えは持たないとって思うね。話を戻すと(会社にした経緯に戻すと)人を雇った時もさ、時給を上げてあげるぞってことでしか、恩返しが出来ない。生活を保証するとか、保険に入ってあげるとか、やろうと思えば何でもきっと出来るんだけど、そこまでやったら会社と一緒でしょう?じゃあ、会社にした方がいいじゃん。って言う流れがあったかな。あともう一つはね、他のフリーランスを見ていた時に「こういう大人になっていくのは嫌だな」と感じたのね。具体的には言わないけれど、あまり楽しそうだなと思わなかった。緩いというか。フリーを10年やっている先輩なんかも、お金の浮き沈みが激しかったりとか。多くの人が経験している事は、自分にも起きるだろうと思ったから、失敗しても良い年齢の内にやっておこうかなって。たまたま、「法人じゃないと請けられない仕事」って言うのが少しずつ増えてきて、友人の会社を通して仕事を請けたりしていたのだけど、これは手間だし未来が無いなって事で会社にしよう!って決意した。会社を始めても、3年以内に潰れる会社が半分以上なのね。それを聞いて、そこで初めて自分の会社の10年20年計画っていうのを作ったの。そして、資本金って増やせるのね。増やせるんだけど、増やしたところで意味無いのよ。1000万円までは扱いが変わら無い。1000万を超えると下請法っていう範疇に入るの。要は、「見積もりを値切っちゃいけません、支払いを遅らせてはいけません。」とかそういったルールに入れるの。まずはここに入らないと、デザイナーってすっごい甘くみられるんだよ

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-八木先生の会社の自慢を教えていただけませんか?

八木:割と、次これ流行るよってのを見抜ける。それと数字的に絶対に成功させる。目標達成率はかならずクリアしないと駄目だと思うんだよね。クライアントからしたら、お金をあんなに払ったのに見た目だけが良いデザインなんて何も産まれないでしょう?これは自慢じゃないのだけれど、ひとつ壁を越えられたなって言うのがあって、某百貨店のアートディレクターを任されていた時に、それがすごく楽しくてさ、色々な仕事が来る。色々はショップが入っているから、色々なデザインも見られるし。毎月必ず会議に呼ばれて、すべてのイベントを把握できる。アドバイザにはグッドデザイン賞の審査員をやっていた人とかもいてね。百貨店のCIなんかはその人ほとんど関わっていたり、新しいこともかなり網羅されている有名人で、色々な事を一緒にやれたのね。とても嬉しかったんだけど、反面絶対にやってくる「予算と効果」に関していつも解決案を出さなきゃいけない。このイベントまでは幾らしか予算が使えないとか、ディレクタなのにプロデューサも兼ねるみたいな仕事が多かった。特に数字にはとてもシビアで、お金をかけて作ったコンテンツが数字があがらなかったらすぐに撤去。勿論怒られるし、次に繋げるための策を出す。これを数年繰り返していたので、それが普通になった感じ。クライアントはこういう事がしたいという願望を伝えてくるけれど、それが本当かどうかは定かじゃない本当はもっと違うことの方があっている場合もある。だけど、それを否定してもはじまらないので、良い感じの、良いバランスの場所を見つけて教えてあげると、大抵成功するのね。そこは多分とても優秀な会社じゃないかな。

佐藤:先見の明という感じですか?

八木:そういってしまうとあれだけど、努力と呼んで欲しい(笑)うちみたいな小さい会社って「少数精鋭です!」ってちょっと偉そうに言うんだけど、負け犬みたいに聞こえたら駄目。数で戦えないのだから、そこを売りにしてフットワークを軽くしていかないと駄目。あとうちの会社自慢は小さい会社なのに、やることは大きい。仕事の規模も大きいし、社会的にも意義がある。ウェブページちょっと作りたい、みたいな仕事はすべて断ってる。それでも理解を得ている会社とだけ取引をしているから、納期も予算もちゃんとある「取引」が出来ているわけ。その分スタッフは勉強する時間も取れるし、パフォーマンスも発揮できるし。さらにクライアントにも技術やサービスで恩返しが出来る。クリエイターとしても、人間としてもちゃんと全員が成長出来なければ、フリーランスと変わらないから、一般的な会社よりスケジュールを結構ゆったりとっているね。早く帰って勉強に時間を当てられて、「次の案件でこういったことをやってみていいですか」って、提案してくれる。それは裏方の話だから、好きにやってもらっていいのだけど、実戦ですぐ使えるまで磨くのって大変だよね。上に言われたことをだけをやればいいみたいな会社じゃないから、割とそこは羽を伸ばして仕事が出来ているはずだと思ってるけどな。

佐藤:今日お話をするまではかなり硬い会社だと思っていました。

八木:授業では「一般的に、平均的に」を教えるからね。万人に受け入れられる方法しか教えられないよね。特に合理的じゃないものが嫌いなの。例えば、「先輩帰るまで帰るなよ」とか。それ意味ないじゃん。誰だって仕事あるんだから、終わった人から帰ればいい。手が空いていて、体力に余裕があれば「手伝いましょうか?」って言えばいいし。でもほとんどの会社は残らないと駄目でしょう?そこらへんの判断は各自に任せているかな。あとうちの会社は作業環境には厳しい。音を絶対出すなとか、くしゃみするなとか、鼻すするなとか。クリエイティブなことってすごい集中しないとできないじゃん。クリエイターを集めて仕事するには相当気を使ってあげなきゃいけない。仕事のスタンスとしては全員フリーで出来る環境でやりたいんだけどね。

佐藤:かっこいいですね。

八木:でも最近増えてるよ。全員法人化して、一つの場を作るみたいな。会社に来たい人はきてやればいいし、各自が会社だから、いろんな会社が集まっている場所。でも実績はまとめて一つ!売上は各自!そうすると、実績が増えていいじゃん。5年前に一回やったんだけど、そんな優秀な人が集まらず(笑)今勢いのある若い人の会社ですごい場所があって、技術的には日本でトップクラスなレベルになりつつある。新しいこと、新しい技術をどんどん出していて、若いクリエイタからしたら、本当に目指していく場所みたいな。でも、うちはそれを目指していない。一生食べていけて、一生クライアントと密接にやれる会社作りの方が魅力。お金も皆のものだから、会社のお金は自由に使っていい。仕事で使うPCが欲しければ買い換えるし、イスがだめならすぐ買う。プリンタが必要なら翌日買う。本が欲しければ買うし、休みが欲しければ与える。これは当たり前の事だと思ってるけどね。皆が自由に使って良いお金を置いてあるのだけど、ほとんどだれも使わない(笑)そして、困ったことに俺もお金に興味が無いので、普通にしていたらきっと会社潰れちゃう。引くくらい色々な勉強をして、ギリギリ保っていられるって感じ。だから、すごく気を使ってお金の事を考えるようにしているんだよね。

佐藤:勉強不足であったり、会社のスピードについていけなかったりして辞める人が出てしまうんですか?

八木:今までは多かったけれど、そんなに多くは求めてないけどね。やめる人はこれからは少ないんじゃないかな。ようやく整ってきた感じがあるね。でもさ、スピードについてこれないって、それは各自の問題だよね?会社の速度って言うか、クライアントの速度だと思うのだけどさ、勉強しない人はどの業種でも生き残れないと思うけどなあ。俺は1日16時間位仕事をしていて、それ以外は寝る食うだけ。全員にそれを求めていたのだけど、それってちょっと危ないよね。入ってきた人に求めるんじゃなくって「それが出来る人しか雇わない」って言う方法に変えたから、残っている人は皆普通にこなしているかな。仕事をそれだけ長くしろって言うんじゃなくて、仕事を8時間で終わらせたら残りの8時間は勉強にあてなきゃスキルアップしないでしょ?それと、デザインが好き、webが好きにならないと他のスタッフと話が合わないじゃない?テレビの話をされてもだれも見てないし、◯◯に旅行行ったんですよーって言われても、その間に他のスタッフは勉強しているし。なんかこいつダメだなって思っちゃう。メジャーリーグに草野球の選手来ちゃったみたいな。ちょっと大げさだけど、人生を捧げるくらいじゃないと。だって「好き」な人の集まりじゃん。その中で人生を捧げている人の中でも残れるのは1,2割だから難しいよね。感情のコントロールの出来る年齢、社会がわかってくる年齢まで続けていれば生き残れるのだけどねえ。

八木:MdNで尊敬出来るクリエイターっていうランキングで「上司」が4位ランクインしてたんだよね。すごいなと思ったんだよね。著名なクリエイターがたくさんいる中で「上司」って答える人がいる。影の努力者を知っている。どれだけ仕事をさばいて、どれだけ貢献しているかを知っている。学生の頃って、著名な人しか知らないけど、現場に入ってみるとわかる。

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- webデザインの魅力についてお話ししていただけますか?

八木:一番は即日と即効かな。今日作って今日世界中が見る。作った日に効果も見られる。怖い一面だけど、これは面白いと思うな。今では「ウェブ出身」って人がようやく出てきたけど、実はまだまだ歴史の浅いジャンルで、古株のほとんどのウェブデザイナは紙媒体も経験しているんじゃないかな。俺も紙媒体出身だしね。スマホが出てきウェブの楽しさって身近になったと思うのね。アプリで何でもできるし、ゲームだって手元におけるしね。

佐藤:スマホが与えた一番大きな影響って何でしょうか?

八木:オンライン×オンラインが、オンライン×オフラインになったことだね。今までのTVの役割はウェブへの誘導だったけれど、最近は「続きはウェブで」は言わないでしょう?あれは今は逆だよね。ウェブで見て知って、TVや雑誌を買う時代。それがとても顕著になった。それまでガラケーって半径1m以内の広告って言われていたの。スマホも割とそうなんだけど、半径1m以内の広告兼コンピュータになって。コミュニケーションツールと思って使ってる人がほとんどだと思うのだけど、実は逆で、「使わされている」んだよね。広告を表示させる為の機械を売り出していると考えてしまえば、使わされているってのが近い気がする。コンピュータの中にしかなかったwebがさ、今はワンスライドで繋がる。インターネットをやるって思わないでしょ?常にネットに繋がってるから、ネットっていう概念がなくなってきているよね。自分が作った制作物が、翌日何人が見たかわかるわけじゃない?そこがお紙をやっていた時の不満だったんだよね。本当に作ったものが必要だったのか、必要とされてたのかなって。お金貰えればそれでいい、って言うのも面白くなくて、自分がすごく考えて作ったものが正解だったのか不正解だったのか、ちゃんとデータになって見られるのは楽しいと思えるようになってくる。それがウェブの魅力かな。勿論否定されている気分になる時もあるけど、次は「巻き返そう」って思ってスキルアップが感じられて楽しいね。

-デザインを学ぶ学生にメッセージをお願いします。

八木:とても長くなるので、最初に結論だけまとめると、卒業までに覚える事は三つ。卒業までに目上との接し方相談の仕方を覚えておいたほうがいい。そしてやらない事をリスト化する。

八木:毎年ずっと言ってるけど、先生には上司や先輩として接したほうがいい。先生=教えてくれる人、と思って卒業しちゃうと学校の意味が薄れると思う。変な話、技術は就職してからの方が多い。勿論、基本的なソフトのスキルは必要だけどね。厳しいことを言うけれど、ほとんどの人が社会に出たらデザインが通用しない。これは日本全国どこをみても一緒。また、今までの歴史でも一緒。社会人一年目は覚えることが山積みで、特に「礼儀やマナー」を覚える事で、デザイン的な事なんて全然追いつかないんだよね。だから、ある程度礼儀の出来る既卒の子とか、社会人経験者はどんどんデザイン作業をするのに、新卒の子たちは置いてかれちゃう。学校で覚えればスタートラインが一緒になるでしょう?絶対覚えてから卒業して欲しい。そして、その辺は学校にいる間はほとんとの大人が「注意しない」と思ったほうがいい。会社入ったらすごく言われるけど。一番心配なのはうちでも新人教育の時に伝えている「相談」が出来ないことね。先輩たちは毎日必死でデザインを作っていて、割と殺伐としているところも多いのよ。そこに「これどうやるんですか?」なんて聞いたら印象が悪い。その相談方法を授業で学んだほうがいい。よく授業で質問の仕方の話するでしょ?あれね。

八木:あと、よく相談されるのは「絵が描けない」と言う人ね。デザインと絵を描く能力は別物。絵なんてかけなくてもデザインは出来るし、逆に絵を描いてたってデザインは上達しないよね。絵は上達するかもしれないけどね。例えば野球選手を目指しているのに、「野球で使うために陸上学んでくるわ」って言うのは飛躍しすぎだから、まずデザインの基本理論を学ばないとお話にならない。大抵その辺が卒制で明るみになって「え?何で知らないの?」みたいになる。そう考えると、卒制って最後の砦みたいなものだから好き勝手に自分の感覚で作っちゃうのは危険だよね。

八木:卒業して就職して一番初めに感じることは、学校の授業と明らかに違う箇所。課題をこなして仕事が出来るかというと99%無理。アイディアとか表現とかの前に重要なのは、人がいて、お金を払ってくれる人がいるという意識。お金を意識していないと、仕事自体が続かない。卒業生のツイッター見ると、「あたしのデザインなのに手直しされた」とか「上司が勝手に直した」とかで怒っているのね。それって喜ぶべきことじゃないかって。自分ができなかった部分を上司がフォローしてくれたのだから本来は「ありがとう」のはずなのに。「自分の作品意識」があると、デザイナーは続かない。デザインは楽しいかもしれないけど、仕事が続かない。アルバイトでもなんでもいいから制作の現場に早めに行く。で、そこで「現場で必要なスキルを学校で身につける」と言う課題の取り組み方法にしないと意味がない。学校が出している課題って万人向けのものなの。「君に合うかどうかは君次第!」って。万人に向けた課題が会社に通用するとは限らないから、現場をみるってのが大切。

八木:「やらない事をリスト化する」なのだけど、若い頃はやりたいことが多くて、何もやれていない事が多い。自分もそうだったし、恐らくほとんどの生徒がそう感じてないかな。そこで、「やらないと決めた」ものをリスト化しておく。何歳になったらやるみたいなのも、何となく考えておいて書いておく。俺も「絵画」とか「つぼを焼く」とか「旅行」はやらない事リストに入っているから、私生活でやりたくなっても、「ああ、これはやらないやつだ」と思えるわけ。そうすると、あきらめもつくし、何より「今やることが明確になる」わけ。大抵の人はやることをリスト化してやれなくなってて、やることなんて、切羽詰ったらやるもんだよね。課題を前日にこなすみたいな人もおおいでしょ。その理由はいろいろな事に左右されているからなの。左右されないために、諦めも肝心。

-八木先生の好きな食べ物、日常的に行っていることを教えていただけませんか?

八木:年々変わるんだよね。前はお肉大好きだったんだけど、今は野菜がすき。食べることが好き。ただ、実は最近はちゃんと食事をする時間が週に二日くらい。移動中におにぎりをささって食べる程度かな。日常にしていることは、デザインをするために「脳と体」を鍛えることかな。びっくりする位体力がなくて仕事をやめる人が多い。目の当たりにしているのと、著明な人たちって絶対トレーニングジムに行くでしょ?あれの意味がわかってくる。自分の才能やセンスを信じている人が多いと思うんだけど、それはすぐ枯れる。学生はそれが溢れているんだけど、20歳を過ぎ、30歳にもなるとそれが枯れ出してくる。枯らさないための維持や脳のトレーニングは毎日している。そしてフィジカルなトレーニングは絶対に欠かさないようにしている。放っておいたら物忘れがひどくなるし、そうすると新しいことや、お客さんの要望を汲み取る能力が低下してくる。そして、新しいことを取り入れる事が面倒になって「頭がかたい」って言う現象がおきるのよ。

経営者として 、先生として、実感のこもったお話をたくさんして頂きありがとうございました!そして長文を最後までお読みいただいた皆様、本当にありがとうございました!

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